「オハマのおはなし」第17話は、パニック障害の症状を軽減させるためにアロマテラピーの教室に通い、資格を取得したおはなしです。
アロマテラピーと出会い、資格を取得
前回のおはなしで書きましたが、当時の私はパニック障害という病気を治すためにたくさんの治療法を試し、必死にもがいていました。
アロマテラピーとの出会い
病気とうまく付き合えるようになったというか諦めもあったのか、「一生この病気と付き合う!」と決めていたけれど、どうしても打破したかった。だからなんでもいいから身体にいいことをしたかったです。その頃出逢ったのが「アロマ」です。
自宅からバスと短時間の電車で通えるアロマ教室を見つけました。先生は関西の方でとても親身に気さくに受け入れてくれました。
アロマは直接香りが脳に作用したり、自律神経に働きかける効能がある精油があることを知り、資格をとることをすぐに決めました。
時間もお金もかかる資格だったのですが、自分のために何かをしたかったので資格をとるために猛勉強をしました。仕事をしながら資格取得はかなりハードでしたが、逆に病気のことも忘れられたし、目標があることがとてもよかったと思います。あんなに勉強したのはいつぶりでしょうか…!
講座は、先生と一対一でだったので緊張することもなかったし、授業は昼間にしてもらってなるべく夜に出かけることはやめました。
試験がある資格だったので、先生も私に寄り添って一生懸命教えてくださいました。薬の副作用もあり、記憶力の低下や、勉強も苦手だったので自分なりにかなり勉強はしました。先生はわからないところは何度も何度も教えてくれました。試験会場も通っている教室で受験でき、1人で受けることができたのもかなり大きかったと思います。何十人もいる会場で受験会場が都心部だったらまた状況は変わっていたかもしれません。
そして、何ヶ月と通って勉強した努力が実って無事に資格をとることができました。
アロマの資格をとったことで、自分への自信にもつながりました。
アロマテラピーって?
今は資格を失効しているので(更新しなかったので)、偉そうなことは言えませんが、簡単に紹介します。
「アロマテラピー」は耳にした方は多いと思います。雑貨屋さんでも精油を購入できたり、手軽に始められると思います。
一般的には、精油(エッセンシャルオイル)、または精油の芳香や植物に由来する芳香を用いて、病気や外傷の治療、病気の予防、心身の健康やリラクセーション、ストレスの解消などを目的とする療法である。
精油を使った医療は、アラビアやヨーロッパで昔から行われている伝統医学・民間療法のひとつである。1990年代以降世界的に普及した。
ストレス、うつ病、不安、睡眠の質、月経困難症、女性の性欲の刺激、、殺菌作用を持つ精油は、石鹸などに配合されたり、歯科などでも模索されている。
手軽に始められるアイテムとして、デュフューザーに好きな香りを垂らして楽しむ方法があります。今日は柑橘系の香りが「いい香り!」と思っていても、次の日はラベンダー系の香りがいい!と思ったり、日によっていい香りと感じるものが変わることもあります。
ただ、きちんとした知識がないと香りを楽しむだけでも、精油がすべて安全とはいえないのです。
例えば、お子さんや妊婦さんや高齢者には使えない精油もあります。肌が弱い方も注意が必要です。そういった知識がないままに手軽にはじめるのは危険でもあります。使用する場合は、きちんとプロの方のアドバイスが必要です。
アロマを使ったパニック障害の気の紛らわし方
私は資格取得の際に、たくさんのアイテムを作成しました。その中で感じたことは、香りを重視して精油を使用する場合と効能を重視して精油を使用する場合があります。(私の場合です。)
まず、私が試したのが電車に乗る際に、好きな香りの精油をティッシュに1滴垂らしてマスクに挟んでみました。これは私の中ではかなり効果があったと思います。
発作が起きそうになったら、同じように精油をテイッシュに垂らして枕元に置いてゆっくり呼吸することをすることもしました。
この他に精油の効能からブレンドオイルを作って、身体に塗布することもありました。ただ、肌に直接触れるので、禁忌事項を知った上で作成する必要があります。
せっかく、身体のために使う精油もきちんと安全性の高いものを使用することをおすすめします。
私は、アロマをはじめたことで、発作が起きそうな時に頓服薬にプラスして回避するアイテムが増えたことが安心へと繋がりました。まずは精油の香りで気持ちを落ち着かせて、それでもだめな場合は頓服薬を服用するようにしました。
またパニック障害の診断をされた際に鬱の症状も少しあったので、その反動でハイになっていたのかもしれません。