「オハマのおはなし」第2話は、身体の不調を調べに初めて総合病院へ行き診断を受けるお話です。
大学生3年の私が、友人といった合同就職説明会の帰り道に地下鉄で心臓に違和感。味わったことのない胸の動悸に駅のベンチに倒れこみます。家族に迎えに来てもらい駆け込んだ救急病院では『異常なし』。疲れが原因と言われたが…。
初めての発作から数日後、初めて病院の検査
20歳の私。オハマは都内の自宅から約2時間電車に乗る距離にある大学に毎日通学していました。
初めての身体に異常が起こった時期は幸いにも、春休み中で大学は1ヶ月ほど休みだったのでしばらく電車に乗らなくてよかったのが救いでした。しかし、最初の発作以降、動悸が起きたり怠さが続いてなかなか体調がよくならず近くの内科を受診もしました。
待合室で順番を待っている時に動悸発作が起きてしまって、すぐにそのままベッドで横にならせてもらって心電図をとってもらいました。動悸はあっても、不整脈のような症状は見当たらず。
でも、しっかりと調べた方がいいということになり、紹介状を書いてもらって総合病院の「循環器科」を受診しました。
総合病院は幸いにも、自転車で行けるところだったので気持ち的には楽でした。総合病院での検査は「24時間のホルダー心電図検査」をしました。もちろんはじめての経験です。もうはじめての経験ばかりです。でも、とにかく元気になるために原因が知りたかったし必死でした。あとは具合が悪いので自分での判断能力はなかったです。
「24時間のホルダー心電図検査」
参照:https://www.qlife.jp/dictionary/exam/item/i_01200/
24時間ホルダー心電図検査は、改造人間みたいにシールで胸に心電図を付けて小さな機械をベルトで腰に付けます。手の平サイズの四角い機械で小さいですが、ちょっと重かった記憶があります。動悸発作が起きたらボタンを押します。トイレに行ったり、食事の時間を表に細かく記入をしました。
入院はせず、機械を装着して帰宅しました。機械がずっと腰についているので違和感はありましたが、日常生活に支障はありません。検査は全く痛くないのでご安心を。ただ、私は肌が弱いのでシールの部分が赤くなってしまいましたが、我慢できる痒さだったので問題はありませんでした。
※ちなみに入浴はできませんでした。
負荷をかけての心電図検査
次に、ランニングマシーンで負荷をかけての心電図検査をしました。ランニングマシーンでは軽く走るのはなく、本気の全力疾走をさせられました。何分走ったかは覚えていませんが、最初はゆっくりと。だんだんと速度が上がっていきました。これは地味にきつかったです。しかも決められた時間を最後まで走りきれなかった…!
先生に「最後までがんばって!」と言われたけど、食欲もない日が続いて体力のなくなった私には全力疾走は拷問に近かったです。
走り終えた時はゼーゼーと息切れがすごかったです。ブラジャーをせずに手術着のような格好で心電図をつけるので、全力疾走をした後は、全部はだけてとても恥ずかしい姿になりました。先生は2人はいたかな?大学生の私には恥ずかしかったです。この検査も痛みは全くありませんでした。ただはだけて息が上がっただけです。
初めての診断は「自律神経失調症」
結果は「異常なし」。そこで先生に「自律神経失調症」と診断されました。はじめて診断された病名でした。自律神経失調症とは、調べても原因がわからず、でも具合が悪い…!そんな方によく診断される病名の1つだそうです。女性にも多い病気だそうです。
その時の担当の先生に質問された1つに、「今、悩みはありますか?」と聞かれました。その時浮かんだ悩みは、1週間程大学の授業でニュージーランドへ行く合宿が1ヶ月後にあったのです。私は飛行機が苦手でした。当時の私はそこまでストレスとは思っていませんでしたが、身体と心には負担がかかっていたようです。
病院の先生とも話しをして、ニュージーランドへ行くのは断念しました。
一度地下鉄で起こった発作が飛行機の中で起きても不安。滞在先で起きても不安。考えれば考えるほど、楽しみより「不安」が強かったので「行かない」という決断をしました。大学の先生も身体を心配してくれて承諾してくれました。
でも大学生の私には、悩みという大きな悩みはありませんでした。だから余計になぜ?大きな悩みがないのにこんなに体調が悪くなるのか?!と思っていました。でも、身体と心は正直で、就職活動や海外合宿さえも心には負担になっていたようです。
今当時を振り返ると
「自律神経失調症」と初めて診断された私。特にお薬の処方もありませんでした。今思えば、ここでお薬を処方してもらわなくてよかった…!そう思います。ここで、もし心療内科へ回されたら…と思うとぞっとします。そしたら私のお薬人生はもっと長くなることになります。
「自律神経失調症」なら自律神経を整えればいいのか?と思うこともできました。その時は具体的にどうしたらいいのか考える余裕もなかったですが、ここで診断名が出たことで、これ以上検査で調べることもなかったし、他の科へ回されることもなくて本当によかったと思います。
病院はすべて1人で行きました。両親も仕事をしていたので、総合病院の結果も1人で聞きました。もし、不安だったりしたら無理せず誰かに立ち会ってもらってもいいと思います。恥ずかしいことでもなんでもないと思います。私も1人では心細かったし、判断能力もあまりない状態だったので付き添いも必要だったと今は思います。
当時から今でもずっと病院に行くときには、言い忘れがないようにメモを書いて行っています。時系列で症状と今1番辛い症状、先生に聞きたいことを書いています。メモなしで先生を前にすると緊張して言い忘れることってありませんか?私は病院へ行く時は必ず病状をメモして質問したいことも書いてから行くようにしています。