「オハマのおはなし」第3話は、自律神経失調症を東洋医学で治療するお話です。
20歳のころ、地下鉄で急に胸の動悸が激しくなり駅のベンチに倒れこみました。初めての発作を起こしてから数日後、総合病院の循環器科で「自律神経失調症」と診断を受けてたけれど、お薬は何も処方されませんでした。
西洋医学でダメなら東洋医学で治療
お薬が処方されないってことは、これ以上西洋医学での治療はないってことになると思いました。高校生の頃から鍼に通ったこともあり、東洋医学への抵抗は全くなかったので、もう東洋医学でしか回復は難しいと感じました。
東洋医学と言っても無数に種類がありますが、20歳当時、アルバイトをしていた飲食店の店長に教えて頂いた整骨院へ通うことになりました。この整骨院は、電車で1駅のところ。1駅なら電車も乗れたので大学の春休みはほとんど毎日通院しました。
その治療院で行った自律神経失調症の治療法は、「全身マッサージマシーン・ウォーターマッサージマシーン・電気治療・ツボ刺激治療・先生による手技治療・スパイラルテープ」などです。
基本の流れは
- 電気マッサージ
- 先生による手技の治療
- ツボ刺激
- スパイラルテープ
唯一聞きなれないのは「スパイラステーピング」です。私も最初は「何それ?」って感じでした。
スパイラルテーピングとは
参考:http://www.anpo-sekkotsu.com/price/
網目模様のテープなのですが、ただのテープなので痛みはありません。それを腕や手の甲に貼りました。「○☓ゲームできそうだね〜」なんてからかわれたこともあったけど、全く気にしませんでした。じゃないとやっていけませんでした。手の甲だとどうしても目立ってしまうので…肌色でもこれは目立ちました。
テーピングと聞いて思い浮かぶのは、スポーツ選手などが巻いている筋肉や関節を固定するためのテーピングですが、スパイラルテーピングはテープによる刺激によって自律神経に作用するようです。私は専門家ではないので、気になる方は下記サイトでチェックしてみてください。
私は、肌が弱いので、1日で赤くなってしまうので、なるべく毎日通院してシールの交換をしてもらいました。1ヶ月ほど通院しながらアルバイトにも行きながら大きな発作も起こることなく過ごすことができました。
「正直これが効くの?」と思いましたが、結果的に症状は治まったので感謝しています!
再度大学通学へ
ずっとネックだった約2時間かけて電車に乗っての大学通学でしたが、それから2年間、夜の地下鉄に乗っても1度も以前に起こったような発作を起こすこともなく普通の生活に戻ることができました。今思うと、これだけ短時間で体調がここまで戻ることはすごいことです。
でも、これが私の病気への出発となります。
振り返ると自律神経失調症の気配はあった
こうやって病気について振り返ってみると、思う節々はありました。疲れやストレスが貯まると身体の不調が出る体質でした。
まずは大学受験の時の高校3年生の時に、受験の日が近づくと胃腸の調子が悪くなってしまってなかなか治らず、鍼に通院して煎じた激マズの漢方も飲みました。
大学2年生の夏に初めて海外旅行にカンボジアのボランティアツアーに1週間行ったとき、行きの飛行機がすっごい揺れて1人で騒ぎ「このまま墜落してしまう!」という恐怖心に包まれた経験もあります。
カンボジアに滞在していた1週間は体調も崩さず過ごし、帰りも騒ぐながらも無事に日本に帰国したのですが、それから崩れ落ちるように体調を崩しました。外食先で突然食べ物が飲み込めなくてそのままうずくまってしまったりもしました。これもその時のストレスがキャパオーバーしてしまったようです。
ストレスが過度にかかると胃腸に不調が出てしまったり、情緒が不安定になる症状は以前からあったのです。
でも病院に行くほどでもなく、そのままほっといてしまっていました。まだ18歳の自分にあの時気づいていれば…なんて思うこともありません。だって知識もないまだ18歳の自分が「これはおかしい!食事や生活を見直さなくちゃ!ストレスない生活しなくちゃ!」なんて思うことはなかなかないとできないことだと思います。