パニック障害で休職。そして退職を決意した3つの理由。

オハマのおはなし7

「オハマのおはなし」第7話は、ついに新卒で入社した会社の退職です。

前回のあらすじ
「パニック障害」と診断されたが、精神疾患を受け入れることができず、薬を飲めない。

けれど休職するための診断書をもらいに通院。

初めてのパニック障害で処方された薬は飲めなかった。当時の理由と原因。

病院で診断書を頂き、「3ヶ月の休職期間」を頂けた私。休職願いを出してから人事部の方が私の最寄りの駅まで会いに来てくださり、何回も話し合いを重ねました。前回の自律神経失調症を約1ヶ月で治せたので、3ヶ月という休職のお話もあったのですが、当時の私は治せるという力さえも見いだせませんでした。

体調を改善する自信がなかった理由

大学の時のように体調を改善できる自信がなかった理由は、

  1. 全く電車に乗れる気配がない
  2. とにかく体調が悪すぎる
  3. 会社への罪悪感がとてつもなく大きかった

電車に乗れない

一度電車で発作が起きた私は、電車がまず恐怖。「またあのときと同じような発作が起きたらどうしよう」と頭の中がパンクしそうになります。

そして、満員電車に乗らないといけません。会社までは約30分の通勤時間でしたが、通勤ラッシュがすごかったので、そんな電車に乗ることなんて想像するのも嫌でした。

体調が悪すぎる

当時の私は、自律神経も乱れまくっているので夜中に何度も目が覚め、とても睡眠が浅かったです。そして朝は怠くて怠くて起き上がれません。今思うと、うつ病にもなっていたと思います。(当時、病院では診断されていません。)

食欲も全くありませんでした。体調が悪かったときに出た症状の1つに、ごはんの途中で食べ物が飲み込めなくなってしまうことがありました。しかも前触れもなく急にです。なので、いっきに口の中に食べ物を入れることができず、少しずつ食べていました。その恐怖からこの頃は一切、外食できませんでした。

そして毎日、あの時の発作のトラウマが頭から離れず、「また起きたらどうしよう」と考え出すと、息苦しくなったりしました。

当時の病院へ行くときのための病状記録メモが出てきて、生理不順・片頭痛・胃もたれ・下痢などなど…まさに体調の悪いフルコースですね…!!

会社への罪悪感

「仕事で担当しているお客様がいる…迷惑かけちゃう…」という責任感から産まれる罪悪感

途中でお客様を放り投げてしまっていることにへこみ、担当のお客様の対応を営業部のみなさんがカバーしてくださっていることにへこむ。とにかく申し訳ない気持ちしかありませんでした。

その罪悪感からの自己嫌悪。自己嫌悪からの体調不良。体調不良からの罪悪感。という無限ループに陥ってしまうのです。

そして退職へ

会社にこれ以上迷惑をかけることはできないと「退職」に向けて話をしました。

人事の方から部署異動の話もあったのですが、電車に乗ることがどうしてもできなかったので、どこにも通勤できることができないことがわかっていたので、会社にまた戻ることはできないと気持ちは固まっていました。

人事部の方たちと電話ではなく、直接顔を見て退職の話をしました。そのとき、ちゃんと会って話すことができて、どれだけ救われたことか…。家にずっと引きこもっていたので、家族以外の人と話すことは当時の私には必要な時間だったと思います。

人事の方や営業部の方々には今でも感謝しかありません。突然いなくなってしまった私をみなさんがたくさんフォローしてくれました。きっと私の見えないところでたくさん動いてくださったと思います。きっとお客様に謝罪もしたと思います。そして、誰も決して焦らせることもせずに見守ってくださいました。

退職」が決まった私は、お世話になった方々へ筋を通したかった私の強い願いがあったので、父に車で会社まで送ってもらい、会社へ挨拶に行きました。

部署に行ったら私のデスクの掃除や顧客の振り分けまですでにしてくださっていました。デスクは汚かったと思うし(本当に恥ずかしい)、ファイリングだって私にしかわからないことだらけだったと思うし、本当に大変だったと思います。もう少し整理整頓しておけばよかった…。

でも、一度も連絡をいただくことはなかったし、とても配慮して頂いていたんだと今になってわかります。今思い出すだけでも泣けてきます。

そして私に送別会をしてくださいました。感謝も気持ちと申し訳ない気持ちで号泣してしまったことを今でも覚えています。私は人に恵まれていると実感した会社でした。

もちろん送別会からの帰り道も父に車をお願いしました。(感謝)

最後にお世話になった方1人1人に顔を見て謝罪と御礼が言えて本当によかったと思っています。私の中で1つのけじめがつけられました。今でも、もっともっと感謝の気持ちをお伝えしたいと思っています。