パニック障害が原因で彼氏と別れました…理由は「健康じゃないから」

「オハマのおはなし」第14話は、失恋のおはなしです。

前回のあらすじ
パニック障害で通院し始めてから2年、久しぶりの大きなパニック発作が当時お付き合いしていた彼の自宅で起きました。

結果的に発作は収まり大事にはならなかったのですが

パニック発作で救急車?久しぶりの発作に落ち込む私

病気が原因で彼氏と別れることに…

大きなパニック発作の後、彼氏との旅行

5月のGWに彼氏と旅行を計画していました。

私はもう旅行なんて申し訳ないけど全く行く気持ちになれないし、旅行先で発作が起きたらどうしようもないから行きたくない。というのが私の本音。

でも彼氏はキャンセル料がもったいないから行きたいと…。自分でホテルの周りの病院を調べて沈んだ気持ちを抱えて旅行に行きました。車で移動したのですが、ほとんど寝ていた記憶があります。

そうなんです。寝るのが一番病気のことを忘れていられるのです。

ホテルについても疲れた私は食事もほとんどとれず、21時前には就寝するという旅行となり、気持ちはずっとブルーでした。

不安が拭えないって本当に苦しいと感じた旅行となりました。発作は起きなかったけれどとにかく疲れました。

オハマ
当時の彼氏には申し訳ないことをしたと思いますが、私は自分にいっぱいいっぱいで相手の気持ちまで考える余裕はありませんでした。

パニック障害の見えない不安

パニック障害には「見えない不安」が一番大敵で、見知らぬところや、長時間の移動っていうのかかなりの心労になります。そこを言っても伝わなくてこのこともきっかけで一緒にはいれないと思い始めるきっかけとなりました。

一生懸命理解しようとしてくれていたのは伝わってはいたのですが、この旅行が大きかったです。

旅行後に病院の診察日に、この一連の話をしたら、主治医からは「東日本大震災の疲労」が発作に繋がったと言われました。東京にいても余震は長く続いていたし、原発や買いだめや計画停電のこともあり、ずっと心が張り詰めていたようです。

彼氏の一言が別れの原因に

この彼とは1年くらいお付き合いして、彼のご両親にも大変よくしてもらい、関係性もよかったのですが、ふいに彼がお酒の勢いでカミングアウトをしてきました。

「オハマは明るくてとっても良い子だけど、不健康だからだめなんだよなぁ〜って父さんが言ってたよ〜。」とさらっと言ったのです。

これにはフリーズした私。あー良くしてもらっていても心の中ではご両親は私のことをこうやって見ていたんだと思って、悲しいしそれを酔っ払って私に話した彼が許せなくなりました。これが別れの決定打となりました。

その時はけんかもせず流して終わらせましたが、私はずっと根に持っていました。

そしてこれ以上一緒にいることは無理だと思って自分から別れを告げました。

そう思っていたお父様に対して彼がどう言い返したのかも覚えていないし、(聞いたかさえも覚えていない私。)そこでお父様に対して怒ったのか?共感したのか?それはもう過去の話なので、掘り返す必要もありません。

このことは私にとって、病気を理解してもらうことの難しさを痛感しました。みんな表向きでは理解してくれているように見えてもなかなか難しいということ。

病気を患ってはじめて「理解をしてもらう難しさ」に直面した出来事となりました。そこから恋愛なんてどうでもよくなりました。

当時、両親が北海道へ移住する話が出ていたので一緒に東京から北海道へ移住することを決断しました。